【第146号】オール電化

日照りによる水不足、豪雨、猛暑、台風による突風、そして北海道の地震。災害列島といわれる昨今。これからも何が起こるかわからないという危機感をもつことの必要を強く感じている。

そんな中、今回の北海道地震で起きた停電に関連して思うのは、我々の生活は電気なしでは考えられないことである。火力発電所の機能停止が、今回の停電の大きな原因となっているそうだ。調べてみたところ、北海道の火力発電所の燃料は重油だけではなく石炭も使われているようだ。素人考えでは、燃料があるのになぜ機能が停止するのか大いに疑問を持たざるを得なかった。説明によると火力発電所を稼働させるために電気が必要で、その電力が不足したとのことである。

身近な暮らしの中でも、我が家のガスヒーターも電気がないと着火しない、ことに気が付く。つまり、ガスは来ていても電気がないと使い物にならないということである。昔使っていたマッチで着火する石油ストーブでなければ暖は取れないことになる。職場のエアコンも燃料はガスだが、停電すると稼働しないのだろう。

そう考えると、我々の暮らしの圧倒的な部分は電気なしには成り立たないのかもしれない。北海道に住んでいる知り合いは、かつてマンションの8階に住んでいた。オール電化であった。今住んでいるのは、1階でガスコンロの部屋である。今回幸いなことに、停電だけで済んだようだ。8階のマンション暮らしなら、エレベーターも使えない、調理もできなかったであろう。

今後、どんな災害に見舞われるかわからない前提で日々の暮らしの在り方を見直しておくことも必要だろうと痛感している。

筆者紹介 : 水野 好清