【第41号】2年後の140周年

平成28年(2016)7月に、深志高校はちょうど創立140年を迎える。

昭和41年(1966)の90周年の年には、私は現役生だった。この年に同窓会が企図したのが『長野県松本中学校・長野県松本深志高等学校九十年史』で、44年3月に発行となった。1080頁のこの校史は、多くの史料を駆使して詳しく書かれ、本校のあゆみをみるには、たいへん参考になる。

卒業後、4回の周年事業がおこなわれてきた。いま私の手元にあるそのときどきの事業報告書を紹介しよう。

『百年記念特集』(昭和52年2月発行)によれば、100年記念式典は51年10月23日で、祝宴は西校庭で行われ、1300人が参加した。記念事業として、深志の森造成事業が開始され、百年館が落成(51年11月6日)。

『1876-1986 松本深志高等学校創立110周年記念事業報告書』(昭和62年9月)には、『深志人物誌』、『同窓会名簿』の刊行、VTRの制作などが記念事業として報告された。

『蜻蛉21世紀へ翔けよ 松本深志高等学校 120周年記念事業の報告』(平成9年3月発行)をみると、記念式典は平成8年10月19日に行われ、事業としては、中等教育資料展、熊井啓「信州・私の映画の原点」(特別講演会)、『深志人物誌Ⅱ』刊行、特別演奏会(合唱と管弦楽)、ビデオ「自治を叫びて」の制作、在学中のクラブが入った『会員名簿』の刊行などがあった。

『松本深志高等学校創立130周年記念事業報告書』(平成19年3月発行)を開くと、記念式典は18年10月7日だった。深志教育会館の建設、『深志人物誌Ⅲ』、『同窓会名簿』の刊行、映画祭、音楽祭、特別企画展「一県一校時代の教師と生徒たち」などがあった。

2年後の周年事業にむけて、同窓会もこの4月から取り組みが始まった。

筆者紹介 : 小松 芳郎