【第118号】政治に関心を持とう

「共謀罪」法が、ついに成立してしまった。

先日、信濃毎日新聞が、中学生に取材した声を載せていた。

それによると「少しぐらい不自由でも安心安全なのがよい」というような声が少なくないという。かなりショックだ。

青春とは、中学生とは、などと言ってみても始まらない。しかし、なぜ世の中がこうなってしまったのか?ということには、我々世代の責任も大きいと思う。

私の中高校時代は「親や教師からのがれたい、早く勝手な生活がしたい」と誰もが考えている、と思っていた。だから若者は自由を求めるものだ、と長らく思い込んでいた。それから半世紀の隔たりがある。社会に危険が増えているとは思う。

ともかく今、できることは何か?と考えたい。

デモや裁判所へも行かなくては、と思ってみても、なかなかできない。せめてという思いで署名やカンパをする。買い物をするときはできるだけフェアトレードのものや、地元のもの、農薬を使わないものを選ぶとか・・・・

日常の行動を問い直すことで見えてくることは多い。

そして、政治に直結するのは「選挙」だ。18歳から投票できるようになったということは、それだけ早くから政治に関心を持たねばならないということだ。だれに投票すべきか?それをわかるために、毎日の暮らしがある。

投票さえすればよいわけではない。

決してあきらめることなく政治に関心をもとう。

筆者紹介 : 太田 正子