山国信州に住んでいると、日本が島国あることを忘れがちである。北は千島列島から南は先島諸島まで多くの島々によって構成されている。
最近、琉球の歴史に興味を持ち、本を読み始めた。時代は、1600年以前。この時代、琉球では、中国(明)との交易のみならず東南アジアの国々と盛んに交易がおこなわれていた。当時、日本と中国の福建省との交易路が主流となり、琉球はその途中にあり、中継地としても重要なポジションをしめていたようだ。東南アジアでは、タイ(シャム)との交易が盛んであったようだが、1500年代フィリピンとの交易の重要度が高まった。
世界的には大航海時代。メキシコのアカプリコとフィリピンのルソンとの銀貿易が世界の在り方を一変させた時代である。石見銀山の銀が世界の銀貿易の三分の一をしめたといわれる時代でもある。日本の歴史のなかでは戦国時代。銀をめぐる世界的な変革の時代に対応する天下統一への準備の時代であったのかもしれない。
校歌にある「黒潮たぎる絶島」を改めて考えてみると、広く世界に目をむけて考えることの大切さを示唆しているように思う。