深志同窓会の公式ホームページ(HP)は、リニューアルから2年になる。管理と情報発信を担当する広報委員会HP部会で、最近のアクセス状況が話題になった。
アクセス件数はこの半年ほどの間に急増している。県内と東京を中心に全国からのアクセス記録が残る。欧米や東南アジア、アフリカからのクリックもあった。世界をリアルタイムで結ぶネット社会の「いま」をあらためて実感した。
どんな情報が見られているのだろうか。最も特徴的な傾向はフェイスブックに載った学校犬「クロ」についての投稿だった。登録者による交流件数が飛び抜けて多かったそうだ。母校を懐かしく思うロマンの回帰線も空の網の目を自在に走る。
便利な社会に身を置いている。書き写す手間はコピーに任せ、分からない言葉はパソコンの辞書機能で足りる。偏やつくりが曖昧な漢字も電子機能がちゃんと変換してくれる。自分の頭で考え、自分の言葉で伝える機会の喪失を、実は憂慮している。
部会ではHP面の充実について話し合った。母校出身社長の紹介はどうか、現役生と一緒にHPづくりができないか…。頼もしい後進たちの発想と知恵をアナログ人間はまぶしく見上げるばかりだった。