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蜻蛉乙女(あきつおとめ)
深志同窓会

第6回 乙女の輪 祝!「第3回科学の甲子園」長野県大会優勝

35回卒 塚原 正子

「科学の甲子園」って、ご存知ですか?
 高校1~2年生6名がチームとなって、数学、理科(物理、化学、生物、地学)、情報の3教科6科目の難題に挑み、その成績を競う大会。2011年に始まって、今回で3回目を迎えます。県大会を行って、その優勝校が兵庫県西宮市で行われる全国大会へ出場する、という、まさに「科学」の「甲子園」なんです。
 今回の長野県大会は、飯山北、長野、屋代、大町、松本深志、東海大三、諏訪清陵、箕輪進修、伊那北、飯田の10高13チームが競い、我らが深志高校が初優勝!!
 初優勝、ということは・・・。そうです。第1回大会は諏訪清陵が優勝。第2回は長野高校。そして第3回、ついに勝ったのです!(拍手)


実は私、地元のAMラジオ局でパーソナリティーをやっておりまして。
 ※SBCラジオ「もっとまつもと」月曜~金曜 13:30~
 ・・あ、これ、宣伝です。図々しくてすみません。よかったら聞いてくださいね。

番組でぜひ紹介させてくださいと学校に申し入れたところ快諾をいただき、科学の甲子園に出場する8人の生徒たちに会ってインタビューする機会をいただきました。


「科学の甲子園」出場の生徒たち

番組が始まって以来、地元の高校生と話すことも何度かあったのですが、深志高校の生徒は今回が初めてでした。まず感じたことは、深志は違う!
 ① マイクを向けると、しっかりとした口調で、理路整然と話す。
 ② 聞き手が求めていることを瞬時に理解し、それに合わせた話ができる。
 ③ 仲間の話をフォローし、内容をふくらませることができる。
これ、他の学校の生徒には感じなかったことでした。


例えば・・・。「どんな問題が出たの?」という私の問いに答えてくれたシーン。

A君
「僕は生物分野の問題を担当したんですが、ミツバチの距離の感じ方とかハチのコミュニケーションなど行動学に関する問題でした。」
「ハチ? そんなのハチになってみなきゃわからないことじゃないの?」
(ちょっと意味がわからない・・・という私の表情を見て、B君が話し始めました。)
B君
「僕は数学の担当だったんですけど、どの分野も、授業で学んでいることは一切問われず、吟味力や記述力、発想力が問われる問題が出るんです。日頃の問題演習の積み重ねによって、幅広い角度から具象を観察する力がつくと思うので、こつこつ努力を重ねることが大切なんです。」
C君
「僕は地学を担当しましたが、地学の問題は物理の知識がなければ解けない問題が多かったので、物理が得意なメンバーに協力を仰いで、自分のできることに専念しました。チームで一つの問題を解くのも、日常では経験できないので楽しかったです。」


そしてリーダーが
 
「個人の知識だけでは解けない問題が数多くあったので、それぞれの力を結集して協力し合って問題を乗り越えてこられたのがとても嬉しく思います。自分の"できる" "できない"を素早く判断することも大事で、それが勝利につながったと思います。」


 それぞれの分野でトップの成績をとるこの8人は、「成績がいい」だけではなく、自分自身の力をきちんと理解し、できないことは仲間にお願いする勇気を持ち、仲間を大切に思う心を持っていました。それに、みんな素直で明るくて、本当にいい子たちでした。全国大会ももちろんですが、彼らがこれからずっと輝き続けることを願い、微力ながら応援していきたいと、心から思いました。
 「日本の未来は明るい!」そう確信したインタビューでした。

全国大会は、3月21日~24日に開催されます。優勝校は科学の全米大会であるサイエンス・オリンピアドに特別参加できるそうです。 みんなで応援しましょうね! 頑張れ、松本深志!!


  参考リンク:「科学の甲子園」第3回長野県予選会が開催されました(信州大学 理学部 「お知らせ」)