【第200号】けむに巻く

 「イクメン」は「イケメン」の類義語だと思っていた。イケメンは美男の意、イクメンは育児をする男性の意だそうだ。「エモい」は、英語のエモーションを語源としているようだ。若者言葉に接すると、その意味不明に困惑しつつ、若者の感性に驚きと敬意を感じるときがある。

 それにしても、最近、意味不明な言葉にあきれ返る場面が多い。コロナに関連する、クラスターやパンデミックに関してはやむをえないとは思うが、なぜ集団感染、世界的大流行ではいけないのか疑問を覚える。
 「エビデンス」に至っては証拠で十分ではないかと思う。刑事ドラマで犯人が追い詰められ、「犯人扱いするならエビデンスを示せ。」と言うとすれば、滑稽でしかないし、迫力もない。
 相手や世間にアピールをしようとするとき、カタカナ言葉を使うことはこれまでにもあった。しかし、最近のカタカナ言葉には、そこに誤魔化しが隠れていたり、悪意さえ感じる。

 聞いたとこでは、最近の若者は、意味のわからない言葉に接すると、その言葉を理解しよとせず、その言葉をないものとする傾向があるそうだ。このことを反映してか、他にアピールをするとき、インパクトのある言葉や音声、映像を用いている場面が多いように思う。つまり、中身は関係ない。
 児童・生徒の読解力の低下が危ぶまれている。その対策として、書かれている内容を別の表現で言い換えてみることが推奨されている。その手本は、大人にある。自分も含めて戒めていこう。

筆者紹介:水野好清

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