【第192号】エコ

 中学校の技術・家庭科の授業で節約について学んだ記憶がある。具体的な内容は覚えていないが、資源の無駄遣いの話であったような気がする。水道水の使い過ぎのような類だった。 1970頃の話である。戦後の高度成長期の中ではあったが、豊かさがしんとうしていない時代であった。

 そして、オイルショック。高校生の頃。トイレットペーパーの買い占めが有名であるが、実感はない。深志高校でもトイレットペーパーは使われていなかったのではないかと思う。ただ松本のネオンが消えたのは覚えている。

 その後、バブルとともに使い捨ての時代が到来した。1980年代、面白いように物価が上昇した。給料も増えた。やがて、バブルの崩壊とともに環境問題が浮上し、使い捨ての見直しが始まり、3Rという言葉が登場した。21世紀の到来である。エコロジーはエコノミーであるという奇妙な言葉遊びが生まれた。

 最近、海洋汚染をきっかけにビニール袋の有料化が始まった。エコバックが活躍している。便利さに慣れ親しんだ人々にとっていつまで続くのか危ぶまれる。資本主義社会は限界に達しつつある。にもかかわらず、相変わらず便利さを追い求めている。こうして、パソコンに向かっているのもその表れである。さすがに、原稿用紙に向かい下書きをして清書する時代に戻る気はしない。

 地球規模の環境問題を論ずるのも大切であろうが、足元の生活の在り方を見直すことも大切なのではないかと思う。

筆者紹介:水野好清