【第174号】人生100年の時代

深志高校に入学したころ、65分授業には面食らった。授業内容というより時計が気になって仕方なかった。今思えば、時計など気にせず授業に集中すればよかったのだろうが、当時は、本末転倒の時間を過ごしていた。

最近の統計によると、90歳以上の人は200万人だ。この数字は恐ろしい数字で、長野県の人口、札幌市の人口に相当する。よくよく考えるとすごいことだ。

振り返ってみれば、何歳まで生きるなど考えたこともなかった。著名な文人にしても偉大な功績を残した人も若くしてなくなった人が多かった。それにあやかろうなどと思ったことはないが、その時々を精一杯生きることしか考えてこなかった。

たぶん多くのひとは何歳まで生きるなどと考えて生きているわけではないだろう。しかし、人生100年と言われれば意識してしまう。その月日をどのように生きればいいのかと考えてしまう。時計を気にした入学当時に似ている。

やはり、自然な状態に戻らなければならないと改めて思う。仕事に追い回されて、忘却の彼方に置き忘れたことは多々あった。未だその時間を作るとはなかなか難しい。同時に、体力気力は衰えてきた。そして、金銭的な余裕もなくなってきた。それでも、時計に振り回されず、今を生きていきたいと思う。

筆者紹介 : 水野 好清

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