【第166号】Society 5.0

最近、教育関係の講演会で、Society 5.0という言葉をよく耳にする。今の社会が5番目であるかどうかについては少々疑問を感じるが、グローバル化とAIがポイントであるようだ。

グローバル化を日本語に訳すと世界化になるのだが、インターナショナルとの混同が多い気がする。最近の保護主義は国家の存在が前提であり、国境を越えた環境問題とは異なるテーマである。外国人観光客や外国人労働者の増加は、その言葉自体にインターナショナルな要素を含んでいるが、共生社会の到来と考えれば、新たな時代の幕開けを予感させる。

AIについては、テクノロジーの進展との関係が前提であるが、最近のマニュアル人間との関係で考えると「人間の在り方」の問題として捉えることもできる。「人はどう生きるのか」「生活と労働との関係と在り方」など、かなり本質的な問いが含まれる。

Society 5.0は新学習指導要領や高大接続などこれからの教育の在り方との関連のなかで取り上げられ、国際競争力に勝つ人材の育成という点に力点が置かれているが、Society 5.0の捉え方によっては異なった教育の在り方について考えなければならない時代になったと思わざるを得ない。深刻なテーマである。

筆者紹介 : 水野 好清

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