【第158号】平成31年

平成最後が謳い文句となっている。4月から始まる平成31年度は、結局どうなるのか悩ましいところでもある。

話は変わるが、私は昭和31年1月の生まれである。31年という奇遇もあり、改めて自分の生まれた年からの年月について考えてみた。世代という言葉があるが、この世という字は30とも読むそうだ。つまり、世代は30年周期ということになる。昭和31年から数えるとおよそ2世代生きたことになる。昭和元年から数えると3世代過ぎたことになる。

生まれる以前については、書物や聞き語りに頼るしかない。しかし、生まれてからの30年間については、学生時代から就職の時期であり、振り返ってみると物価がどんどん上がった時期であった気がする。大学1年生の時の1年間の授業料が国立大学で36,000円であったのが、卒業する時には4倍になったと記憶している。ちなみに初任給は11万円くらいだった。

そして、平成が始まり1世代が終わろうとしている。それにしても、最近特にこの15年間の変化は大きい。ITが一気に進み、AIの時代に進もうとしている。一人ひとりがスマホを持ち、1家に1台ではなく一人1台自家用車を所有する時代となった。2世代違えば世界観が大きく違うのは当たり前なのかも知れないが、1世代でも隔世の感がある。やはり、10年ひと昔と考えなければならないのかもしれない。

筆者紹介 : 水野 好清