【第154号】平成最後の正月

年末年始、我が家を離れ外食の機会が多かった。食事処には、三世代の家族が多くいて、元日には新年のあいさつに始まり、お年玉をあげる光景などが随所に見られた。それはそれで微笑ましい光景である。

しかし、開放的な食事の場で子供たちが所かまわず走り回り、奇声をあげている状況には辟易した。まさに傍若無人としか言いようがない。なによりも年長者が諫めることはあまりない。こうした光景は家庭のなかでは極ありふれた光景ではある。さすがに周りに見ず知らずの他人がいる場では、いかがなものかと思う。

国語の先生が、「行間を読める生徒が減ってきている。」と嘆いていたことを思い出す。より具体的に例示したり、明示することの必要性が求められている時代だから仕方ないとも思うのだが、「雲外蒼天」などという言葉の意味を想い描くことができるのだろうか思ってしまう。

プライベートとパブリックの違いが曖昧になってきているのも実感するところである。常識や当たり前を疑うことは意義あることであると思うが、その結果、新たな常識や当たり前に違和感を覚えざるを得ない。

平成の世も間もなく終わろうとしている。社会の在り方が大きく変わろうとしているのは間違いない。そんななか、心の平静を保つ生き方を模索していこうと思う。

筆者紹介 : 水野 好清

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