【第161号】令和元年度の生徒会長、そして、深志最初の女性の生徒会長

松本深志高等学校、令和元年度の生徒会長は、花岡吟音さん。1年生から副会長。平成30(2018)年9月の生徒会役員の信任投票は、投票率47.3%で過半数に満たず全員が不信任に。10月の再選挙には、会長立候補2人の選挙となり、投票率は83.8%。選挙戦になったのは10数年ぶりとのこと。新生徒会の開催は12月下旬。副会長の男性2人とともに、令和元年度の生徒会を率いていくことになる。

深志高校で最初の女性の生徒会長は、平成6年12月に選出された澤田玲奈さんだ。平成31年2月8日、同窓会ホームページ部会の席で、本山玲奈さん(深志48回)に話を聞いた。

「いつもなら、副会長が会長になるのだが、男子の副会長2人が辞退してなり手がいなかった。このままでは、とんぼ祭ができない、それまでは生徒会活動にかかわらず、ギター部に専念していたが、私が会長になればできる。誰も会長にでそうもないと思い、薦める人もいなかったが、自分がなろうと決心した。友人に伝えたら、何も生徒会やってなかったじゃん、本気?と。だって誰もやらないじゃん、と私。会長の対抗馬がなく、信任投票となり、私が会長となった。

9月のとんぼ祭の最後の日、暗くなってのキャンプファイヤーには感激した。会長をやる前とやった後では、学校自体への愛着心がまるでかわった。すごく大きくなった気がする。やったことで、先生たちとのつながりも多くなった。学校の歴史もわからなかったが、知るようになった。

当時は本当に力不足で、生徒会のことも仕事内容もわかっていなくて、副会長はじめ生徒会のほかのメンバーに頼りきりだった。何もできないことが申し訳なく、もどかしく思う気持ちのほうが強かったように思う。いま思い起こせばそれもよい思い出だが、中村磐根校長をはじめとする諸先生方、生徒会のメンバー、友人たちに支えられて何とか任期を終えることができた頼りない会長だった。支えてくれた方たちには、いまも感謝の気持ちでいっぱい。」

どんぼ祭が、夏休み前の7月に実施されるようになったのは平成9年からだ。

筆者紹介 : 小松 芳郎