【第85号】応援団の歌集

同窓会で保存している資料の中に、深志高校応援団の『歌集』がある。毎年の分が全部そろっているわけではないが、平成20年3月発行と22年3月発行の2冊をみた。編集者は「松本深志高等學校應援團管理委員會」、発行者は「松本深志高等學校應援團」とあり、編集責任者と代表者は、応援団長の名前だ。旧字を使用しているのは伝統か。

編集後記の中に「校歌・寮歌は原譜を掲載したが、編集時において、本校では原譜通りに歌われていないことも明記しておく」という一文がある。同窓生と時々話題になるのが、校歌の歌い方が今とはだいぶ違うということだ。たとえば「光栄(はえ)の歴史は三千年」の「ねん」は、私は音をさがるように歌う。楽譜の「ねん」は高音になっている。テンポも今とは若干異なるという。現役生の校歌を聴く機会はないが、それぞれが一堂に会してうたえば、年代によって違和感を覚えることもあるだろう。

281頁の『歌集』には、校歌が3曲(現在の校歌、松本中学校旧校歌、松本夜間中学校校歌)をはじめ、深志応援歌22、記念祭歌7、旧寮歌6、諸学校校歌・寮歌20、松高寮歌23、旧寮歌10、六大学校歌・応援歌12、みんなの歌(日本編48、世界編23)、山の歌19、デカンショ名吟5、合わせるとなんと198曲。日本編の最後は、うれしいことに県歌「信濃の国」だ。驚いたのは、私の大好きな「Hey Jude」(レノン・マッカートニー)が楽譜もあわせて4頁にわたって載っていることだ。平成24年に開催されたロンドン五輪の閉会式で、ポール・マッカートニーがピアノを弾きながら歌ったのが、この「ヘイ・ジュード」なのだ。

昨年9月に開催された同窓会総会の場で、応援団の『歌集』をほしいので、販売してくれないかという意見がだされたという。

この『歌集』1冊があれば、どこででも肩を組み合って唄い合えるということを、再認識した次第。

筆者紹介 : 小松 芳郎

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