【第83号】130周年記念式典での映像

平成18年(2006)10月7日、130周年記念式典がおこなわれたが、そのなかで、あたらしい試みとして「130年の回顧」が映された。

深志高校の正門から玄関への映像にはじまり、「深志130年のあゆみ」のタイトルが表示され、開校時の写真と錦絵とともに、ナレーションがはじまった。「松本深志高校は、1876年、明治9年7月に開智学校に併設された第17番中学変則学校から始まります。開校時生徒数は60名でした。明治18年、地元東筑摩郡と篤志者の寄付により、松本城内に長野県中学校松本支校として校舎が完成しました。校舎竣工を祝う盛大な式典のようすが描かれた錦絵には、地元の意気込みや期待の大きさがうかがえます」。

20分間にわたる「あゆみ」は、つぎのような構成だった。黎明期(開校時)、新校舎落成・記章、寮生活、小林初代校長先生、夜間中学校(創立)、松本城から蟻ヶ崎へ移転、戦時下の母校、終戦後、教育制度改革・とんぼ祭、夜間中学から定時制に、岡田校長先生、学校施設充実、西穂高岳遭難、大規模改修と有形文化財指定、鯉のぼり、登竜門移転、クロ、女子生徒、近年の部活動、尚学塾、百年館・深志の森・教育会館。

そして最後に、「歴史を引き継いでいった生徒は130年間で3万3000人を超えました。私達が青春の一時期を過ごした深志は、それぞれの個人的な記憶であるとともに、130年の永い時間のなかに位置付けられ、3万人を超える仲間との共通の記憶であるともいえるでしょう」と締めくくられた。

このなかで使われた写真とグラフは189点、みな貴重な資料だ。

今年10月15日におこなわれる「創立140周年記念式典」には、「140年の回顧」として上映される。あわせて『深志140年のあゆみ』の編集が、昨年末からすすめられているが、昔の写真、最近のスナップなど、歴史の一コマとしてお薦めのものがあれば、4月末日までに同窓会事務局に送っていただければありがたい。

筆者紹介 : 小松 芳郎