【第21号】ビートルズの来日

昭和41年6月29日の午前3時40分、ビートルズを乗せた日航機が羽田空港に到着した。28日夕方の予定だったが、台風4号が日本を直撃したため11時間の遅れとなった。高校2年生だった私の日記の欄外に「今朝、ザ・ビートルズ来日」と書いてあった。

ビートルズの日本公演は、6月30日夜、7月1日昼・夜、2日昼・夜の計5公演がおこなわれた。1回につき30分間だけの演奏で、選曲と演奏の曲順はまったく同じだった。これらは6月24日~26日に行なわれたドイツ公演と同じ曲目、8月のアメリカ・ツアーも、最後の「アイム・ダウン」が「ロング・トール・サリー」に差し替えられただけだった。

ビートルズは、7月3日午前10時43分に日航機でマニラヘ出発した。その翌日は、期末テストの初日だったが、午後10時から、公演のテレビ放映を家族全員でみた。オープン・リールのテープ・レコーダーで録音した記憶がある。「11曲うたったが、レコードできくのとは又ちがった魅力があった」と私は日記に書いた。

このツアーに続く北米ツアーを最後にビートルズは一切のライヴ活動をやめ、スタジオでの曲作りに専念するようになる。だからよけいに今になって思う、このとき何としても聴きに行けばよかったと。

私の高校時代の日記は古くさくなったが、ビートルズはいまでも新しい。

筆者紹介 : 小松 芳郎

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