【第90号】新聞を読む

活字離れがいわれて久しい。特に若い世代が新聞を読まなくなった。便利なスマホの画面操作に没頭するあまり、前方や上方を見ない「下向き社会」の現実と未来を憂慮する。

アナログ人間の朝は新聞で始まる。OBの動静のほか、在校生の活躍を伝える記事に出合えた日はうれしい。

日本地質学会の学術大会で行われた「小さなアースサイエンティストのつどい」で、地学会が奨励賞に選ばれたという記事が掲載された。高校生対象の金融経済クイズ選手権「エコノミクス甲子園」で母校チームが県大会で優勝した、との話題も紙面で知った。同好会が学びを深める分野も質も時代とともに変わる。

昨秋の北信越高校野球県予選で深志が55シーズンぶりに中信地区優勝を果たした翌日は、試合結果と戦評を何度も読み返した。

訂正記事にも目が行く。著名人を「故人」扱いしたり、事故の負傷者名を取り違えたりした例があった。深志同窓会副会長の読み仮名を間違えた地域紙の訂正とお詫びは、何と数日後だった。

ジャーナリズムの中核を担う紙媒体も、最近は週刊誌の情報を後追いするような記事が多くはないか。新聞は消費税10%時代に軽減税率の適用を受ける。仮にも政府批判に及び腰にならないように願う。

筆者紹介 : 伊藤 芳郎

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